1.愛情の最大の特性は唯一性、或いは忠誠性とも言える。
2.商品の最大の特性は価格である。
3.結婚後の不満は、その種類多岐にわたる。
4.もし相手が忠実でないと不満を感じるならば、それは相手が愛情に対し専一でないことへの不満である。
5.もし相手の昇進が遅い、或いは昇進の見込みが無いと不満を感じるならば、
6.それは自己を商品と成し、その商品に対し相手の出した価格が理想的ではないことへの不満である。
7.私たちがいくら詭弁を弄しようとも、愛情において生じる矛盾の多くは経済問題に端を発する。
8.愛情なくして結合した婚姻は商品性質の婚姻と言うことができ、買う側と売る側の関係である。
9.愛情の上に結合したと考えられるものの、のち経済が元で種種の問題が発生するような婚姻は、愛情という美しい包装紙を用いて包装した商品性質の愛情である。
10.自己を商品と見なすため、以下のような考えが起こるのである。“隣の張さんは彼氏より見込みがあるな、職場の劉さんはたった一年で部長まで昇進したのに。”なぜなら商品の本質はより高い価格を追求することであり、最高の値付け人を追及することにあるからだ。
11.自分の彼女を商品と見なしているため以下のような考えが起こるのである。
“隣の紅さんは彼女よりスタイルがいいな。職場の麗さんは彼女より目がきれい。”
12.さらに大変なのは最近、彼氏すら商品と見なすようになったため、以下のような考えが起こってきた。
“張さんは彼氏よりスタイルがいいな、職場の劉さんの唇すごくすてき。”
13.自分の彼氏彼女をこっそり他人と比較するのは商品の評価プロセスと同様であり、
結論として買い物がお得かお得でないかの問題になる。
14.真の愛情は真に一人を愛することであり、彼、彼女を他人の彼氏彼女と比較することはないであろう。
15.これが愛情と商品の区別である。 |